老齢年金受給者実態調査結果シリーズ
平成19年度老齢年金受給者実態調査の結果を、次の4つの場合に分けてまとめた。
1.収入が公的年金のみの受給者
2.収入が公的年金以外にもある受給者
3.夫婦世帯の受給者
4.単身世帯の受給者
その1 収入が公的年金のみの受給者
次のグラフは、平成19年老齢年金受給者実態調査結果のうち、「本人の収入が公的年金のみ」の人の分布である。
調査結果では、男性が2,355人、女性が3,935人であった。
内訳は
厚生・共済年金あり・・・男性2,003人、女性1,985人
厚生・共済年金なし・・・男性 352人、女性1,949人
で、男性の85.1%、女性の50.4%が厚生・共済年金ありという結果だった。
年齢・公的年金受給額別の受給者数をみると、男性・女性全体で比較すると男性の方がばらばらに分布していることがわかる。女性の方は65~74歳で受給額50~100万円/年の所に大きな山ができている。


これは収入が公的年金のみの人の総計であるが、厚生年金・共済年金の有無によっても分布が変化する。
男性の方は、しばらく企業などに勤めていた人が多いため厚生・共済年金の受給者が多く、総計のグラフとほどんど変化はない。
女性では、厚生・共済年金ありの人と厚生・共済年金なしの人ので分布が大きく変化する。厚生・共済年金のある人は比較的若い層に多く、そのあたりにひとつの鋭い峰を形成し、それから広く裾野が広がる形の分布をしている。一方で厚生・共済年金のない人は左側で縦に長く連なる尾根を形成している。厚生年金がある人の分布は裾野が全体的に右側に広がっており、どの年代でも厚生・共済なしの場合に比べて平均受給額が高い。
平均受給額の様子のグラフは下のものである。
年代の増加とともに、厚生・共済年金の有無による差が広がっている様子が見える。
男性全体の平均は「厚生・共済あり」に、女性全体の平均は「厚生・共済なし」に大きく影響を受けている様子も見える。
データソース:平成19年老齢年金受給者実態調査 Excel表10
※用語について
【公的年金】
公的年金は各制度の中に受給できる名目の種類として老齢年金、障害年金、遺族年金の3種類がある。
日本の公的年金は2階立て方式と言われ、1階部分の国民年金(基礎年金)と2階部分の厚生年金保険または共済年金から成る。ここまでが2階建て標準家屋と言える。 さらに私的年金や企業年金と呼ばれる豊かな老後を暮らせる3階部分の増築として個人や企業が選択できる。”
引用:Wikipedia
【老齢年金】
一定年齢以上の高齢者に支給される年金で、年金制度の中心になる給付。年齢のみを要件とするものと、年齢に加えて退職などを要件とするものがある。日本では、全国民共通の老齢基礎年金は年齢要件のみで支給し、厚生年金保険の老齢厚生年金と共済組合などの退職共済年金は、一定年齢以上での退職を基本にしつつも、在職者については報酬に応じて年金額の一部または全部を支給停止している。
引用:Yahoo百科事典