
「そもそも物が買えるのか分かりにくい」「ここは字をもっと大きくしたほうがいいのでは」ーー。ある食品会社の通販サイトを眺めたり実際に操作してみながら、遠慮のない指摘が飛び交う。ここは東京・高田馬場にあるパソコン教室「パソカレッジ」。生徒の大半はシニア層だ。サイトを運営する会社からの依頼で、使い勝手などをためしてもらう調査が行われた。
▼企業ニーズ
教室を運営するマミオン(東京・新宿、森万見子社長)は、シニアの意見を活かした各種調査が売り物。サイトの操作性などパソコン関連だけではなく企業が企画中の商品やカタログなどを持ち込み、意見を聞く場合もある。「パソコン教室をそのまま利用しているので、肩ひじ張らない本音を引き出せる。」と森社長は強調する。
モニターの一人、都内に住む穂保治男さん(76)は登録歴4年。これまでに金融商品のパンフレットやリフォーム企業のサイトなどに対して、専門用語はなるべく使わないで欲しいなどの注文をつけた。
「企業にとっても自分にとっても互いに勉強になる。意見を言えるのはいいし、それを企業側にも反映してもらいたい」と語る。